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小学校のプログラミング教育事情|2020年から導入

プログラミング|2020年04月06日

2020年04月06日
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小学校プログラミング教育|日本は遅れている?

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2020年から、小学校での必修化が決まった「プログラミング教育」。実際に学校現場ではどのように指導されることになるのでしょうか。

文部科学省の資料(※1)によると、ハンガリーでは2003年から、インドでも2005年から必修化されているようです。また、最近では2016年からフィンランドでも必修化が始まっているようですから、日本は遅れていることがわかります。

小学校プログラミング教育|必修化は2020年

勉強

日本のプログラミング教育は、2020年から必修化されています。「小学校プログラミング教育の手引き(第3版)」(※2)によると、プログラミングを教科として扱わず、既存の教科に組み込むことで、子どもたちにプログラミングを学ぶ機会を提供するようです。

ただ、一つ注意しなければならないことがあります。小学校におけるプログラミング授業は「コーディング(実際に関数などを打ち込んでアプリなどを作成していくこと)」ではなく、「情報活用力」を養うこと、「プログラミング思考」を育むことが目的だということです。それに関しては、一般的な「プログラミング教育」とかけ離れしまっているように感じる方が多いのではないでしょうか。

また、現状の課題として、環境整備が遅れてしまっていることが挙げられます。全国的にプログラミングの授業が始まると同時に、子どもたちがPCやタブレットを使える状態になっていることが理想ですが、実際にはそうではありません。

総務省によると、児童への教育用PCは6.2人に1台、Wi-Fi整備率は26.1%であり、子どもたちに十分な教育を提供できる環境とは言えません。(※3)また、指導者も専門的な知識や技術を身につけていないため、あくまで「きっかけ作り」としての教育になってしまうのではないでしょうか。

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小学校プログラミング教育|教えるのは先生

ビジネス

日本のプログラミング教育は、既存の教科に関連づけた指導となります。そのため、精通した人が教えるというわけではなく、先生たちが知識を身につけて子どもたちに授業することになります。そのため、コーディング等の専門技術を指導することは不可能と言えます。

今後、授業内容がブラッシュアップされていけば、専門的な人材が配置されるようになるはずですが、それは遠い話になるでしょう。そうなると、企業やボランティアとの連携が欠かせません。また、民間の教室との協力ができれば充実した環境になると思われますが、ICT環境の整備が遅れてしまっているので、その整備が急務です。

教育のための人員に関しては、これからも大きな課題として残っていくのではないでしょうか。

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小学校プログラミング教育|教材は?

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先ほどから述べている通り、プログラミングの授業といってもコーディングなどを教えるわけではありません。

小さい学年からの教育に関しては、文科省、総務省、経産相が連携して立ち上げた「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(https://miraino-manabi.jp/)」がありますが、そこにはいろいろな教材(有料・無料)が公開されています。

今後、こう言った教材を使って学習を進めていくことになりそうですが、この教材を活用した学習に至るまでの準備、学びは先生たちにとって負担が大きく、時間がかかってしまうことでしょう。

 

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小学校プログラミング教育|使用する言語

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学校現場で使用する言語は、色々とあるようです。どういったことを学習するか、教科ごとに使うもの変わりますし、「小学校プログラミング教育の手引き(第3版)」(※2)では、明確に指示が出されているわけではありません。しかし、「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(https://miraino-manabi.jp/)」の教材紹介では、ScratchやRubyなどの教材がいくつか紹介されていました。おそらく、当分の間は上記のような言語が利用されるのではないでしょうか。

あとは、各地方自治体が企業や学生、ボランティアと連携をとっていく中で、それぞれが創意工夫して、日本の小学生プログラミング教育をより良くしていくことになります。

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小学校プログラミング教育|まとめ

まとめ

ここまで、プログラミング教育について解説してきました。最後に、簡単にまとめておきたいと思います。

  • プログラミング教育は、「教科」としての位置付けでなく、教科指導の内容の一部となる(「情報活用力」や「プログラミング思考」を養うことや目的)。
  • 環境面の整備が遅れており、一人一台のPCが整えられていないところがたくさんある(Wi-Fi環境はさらに足りていない)。
  • 各教科によって活用法が変わるため、言語などの活用法は定まっておらず、これからの課題。

2020年から必修化されたプログラミング教育ですが、まだまだ課題は多いです。子どもたちに充実した教育を提供するために、大人たちはしっかり頑張っていかなければなりません。今回のコラムに記載した通り実際に算数の問題などだけではなく、学校では論理的思考の理解をするためにプログラムを書く体験がある授業を実施していたりします。時代がどんどん進んでいき、中学校や高校でロボットの操作やプログラミング言語を新しい科目として扱う日がくるのではないでしょうか?家族や教員も知識を増やさないといけない時代がくるかもしれないですね。

このサイトではコンピューターやプログラミングに関連する記事、やコラムを紹介しているのでぜひ見て行ってください。

【出典】

※1:諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究報告書(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/10/programming_syogaikoku_houkokusyo.pdf
※2:「小学校プログラミング教育の手引き(第3版)」(          https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf
※3:「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業(https://www.soumu.go.jp/main_content/000491612.pdf

 

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