2020年度からついにプログラミング教育が始まり、企業でもITの人材不足など、昨今、プログラミングという言葉を耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか?
事実、近年プログラミングを習得したいと考える人も増え、プログラミングスクールも全国に増えています。
ただ、プログラミングスクールは高いしとてもそんなお金は出せない、通うような時間がないという方もいると思います。
中には30歳を超え、今更プログラミングなんていまさら習得できるのか?なんて尻込みしている方もいるのではないでしょうか?
また、プログラミングは習得したいけど何から始めればいいの?どんな言語を覚えたらいいの?そもそも独学なんてできるの?なんて疑問もあることでしょう。
今回はそんな疑問にお答えします!
1. プログラミング 独学に年齢は関係ない
まず最初に申し上げたいのは、いくつになってもプログラミングの独学は可能です。
大切なのは年齢ではなくモチベーションです。
プログラミングというのは一つの新しい言語を覚えることと似ています。
ただ、大きく違うのは、他国の言葉はなんとなく単語を並べたりニュアンスで通じますが、プログラミング言語はスペル1文字間違えただけで動かなくなりますのでとても集中力を伴います。
その1文字のスペルミスを探す作業だけで何時間も費やしてしまうなんてザラです。
この集中力、忍耐力をどれだけ保てるかというモチベーションが大切です。
>>IT初心者におすすめのITパスポート試験の難易度は?【国家資格】
2.プログラミングは副業としてメリットが多い
最近では副業、パラレルキャリアなんて言葉も良く知られるようになってきました。
企業側も副業を認めたり、中には副業推進なんて企業もあるくらいです。
その中でもプログラミングが副業に向いていると言われていますがその理由をお答えします。
2-1. 手に職がつく
なんと言ってもこれに尽きます。
プログラミングは近年需要が高まっているとはいえ、まだまだ人手不足な業界です。
副業を始める際にもとても仕事を取りやすい分野と言えるでしょう。
また、今後独立や転職を考える場合でもこれからの時代に存分に発揮されるスキルとなることは間違いなしです。
現在本業として行っている業務に関しても業種にもよるかもしれませんが、ちょっとしたプログラミングが行えることで、グラフ作成や表作成など計算ソフトを自分で作成することもできますし、大きく業務効率をあげることができるなど、大きく役立ってくれる知識となります。
また、プログラミングの論理的思考を習得すれば、仕事の流れ、計画などの効率化、再構築に大きく役立ってくれる知識となることでしょう。
2-2. 働きながらでも身につけることができる
プログラミングと聞くととてもとっつきにくい難解な印象を受けるかもしれませんが、簡単な言語であればスキマ時間に少しずつ覚えていくことも可能です。
何よりこのプログラミングの良いところはパソコンとインターネット環境さえ整っていればどこでも学習、仕事ができるという点です。
仕事の空き時間、移動時間、帰宅後などちょっとした時間で作業が進められます。
この合間を縫って作業することで時間の確保がしやすくなります。
2-3. 在宅でできる
上記記述と重複する点ではありますが、プログラミングはパソコンとインターネット環境さえ整っていれば作業が進められます。
最近は仕事の獲得もクラウドソーシングを使えばより簡単に取れるようになってきていることもあり、身近に仕事を依頼してくれるような知り合いもいないので仕事をどう取っていいかわからないという方も仕事を獲得しやすくなります。
クラウドソーシングは「Lancers」「Crowdworks」「ココナラ」などが有名です。
こういったものを上手に使えば副業が本業の収入を超えるなんてことも可能です。平日は帰宅後、土日などに在宅で作業を進めてみるという選択肢も広がり、より副業を始めやすいという点で人気がある理由の一つです。
2-4. エンジニアの需要が多い
IT業界は全般的に人材不足というのは常に言われています。
アパレル業界、ゲーム業界、大手企業がアプリサービスを開始したりITを活用していく流れとなっている中、今後もIT業界、WEB業界はどんどんと成長し続けています。
これに対して、現代の若者はIT業界への就職を避ける傾向があります。
理由としては、かつて言われていた3K「きつい」「帰れない」「給料が低い」という概念がいまだに定着していることから、若者が避けている傾向にあります。
2030年にはIT人材の不足が80万人近くにのぼるというデータも出ています。
しかしながら、身につける言語によってはとても重宝され、仕事をより獲得しやすくなる場合もあるでしょう。
HTML、CSSを身につけるだけでも企業からのLP作成、HP作成などの依頼も獲得しやすいので仕事獲得の裾野はとても広いように感じます。
>>Python資格の取得をおすすめする4つの理由|種類や難易度、初心者向けの資格について解説!
>>イチから始めるPythonの効率的な学習方法と学習の流れについて解説!
3. プログラミング 独学の成功方法
プログラミングを独学で始めた人の90%が挫折すると言われています。
その大きな要因に関わっているものが「モチベーション」です。
プログラミングを進めるにあたって直面することはエラー処理です。
プログラミング作業の8割がこの作業と言っても過言ではありません。
独学をしていると教えてくれる人もいないケースも多いですし何日も同じエラーで悩み続けるなんてことも。
独学を成功させるにはいかにしてモチベーションを保ち続ければ良いのか。これが一番の成功の秘訣です。
ではどのような方法があるのか見ていきましょう。
3-1. プログラミングに触れる
当たり前の話ですがプログラミングに触れていないと成長するわけがありません。
どのように触れるのかが問題となります。
まずは自分がどんな開発をしたいのか。ここから考えていきましょう。
ホームページやランディングページを作りたいのか、ゲームを開発したいのか、アプリを開発したいのか、AIに携わりたいのか。などなど。
これらによって扱う言語は全く変わってきます。
一概には言えませんが必要な言語一覧を参照するので参考にしてみてください。
ホームページ、ランディングページ作成、WEB開発など
- HTML
- CSS
- JavaScript
- Ruby
- PHP
アプリ、ゲーム開発など
- C#
- C++
- Python
- R
- Swift
何を作りたいという希望がない方は求人案件が多いもの、より年収が高い言語で選ぶのも一つの手でしょう。
現在では「GO言語」や「Scala」、「JavaScript」、「Python」などは需要が高かったり、年収も高い傾向にあります。
個人的意見ではありますが、私は「Ruby」をオススメします。
こちらは割と初心者でもとっつきやすい言語でもありますし、「クックパッド」や「Airbnb」、「グノシー」などまだまだ現在使われているサービスでも活躍している言語です。
また、「Ruby on Rails」というフレームワークを活用すれば簡単に、効率的にWEBサービスが作れるようになります。
そしていざ学ぶ言語を決めたらあとはひたすら開発するのみです。
どんなものを参考にするかは「4お勧めのプログラミング(学習方法または学習サイト)」を参考にしてみてください。
3-2. プログラミングスクールに通う
短期間で効率よくモチベーションも下げずに学習するというのであれば間違いなくプログラミングスクールに通うことをオススメします。
ただ、デメリットとしては学費がかなり高額というところでしょう。
しかしながら、わからないところはメンターにすぐ質問できますし、勉強方法に悩むこともありません。
3ヶ月の短期集中コースや会社通勤しながら6ヶ月ほどかけて習得するコースなど様々な方法がありますので自分にあったスクールを探してみてはいかがでしょうか。
TECH::EXPERT
テックエキスパートは短期集中型の3ヶ月コースと会社通勤などしながら学ぶ6ヶ月コースとライフスタイルに合わせた学び方ができるスクールです。
転職のサポートに特化しており、ライフコーチと足並みを揃えて目標を目指していきます。
また、プログラミングスクールは受講できる年齢が20代までだったり制限がありますが、テックエキスパートは年齢制限がありません。
受講期間中に600時間の受講をしないといけないというスパルタな内容ですが、その分スキルアップも見込める学校です。
侍エンジニア塾
侍エンジニア塾は担当者とどのような目的を果たしたいかによって受講内容をその人に合わせてカスタムできるシステムになっています。
基本的にはマンツーマンでオンラインか対面で授業を進めていきますが、週に一度現役のフリーランスエンジニアが講師として対応してくれます。
学習以外のフリーランスとしての活動に関しての相談にも乗ってくれるので、とても生きた情報が入ってくるのは嬉しいですね。
CodeCamp
基本的にはビデオ講義のカリキュラムとなっています。
365日朝7時から23時40分までと会社勤めの方も勤務後に学習できたり柔軟に対応しています。
講師も現役エンジニアが行っており、毎回顔写真を確認してから予約ができるシステムとなっているので、気に入った講師がいれば毎回同じ人から学ぶこともできます。
様々なコースがあり、自分の目指したいプログラマーに沿って最適なコースを選択できます。
オンライン方なので、近くにスクールがないという方でも受けられるのも強みです。
ヒューマンアカデミー
全国にスクールを持ち、グループレッスンで行うプログラミングスクールです。
プログラミングスクールでグループレッスンというのは稀ですが、その分横のつながりを作りやすいという利点があります。
転職支援に特化しており、ヒューマンアカデミー受講生限定の企業説明会も実施されています。
3-3. エンジニアに転職する
プログラミングスクールのほとんどは3ヶ月みっちり学んだとしても学べる内容は基礎の基礎というのが現状です。というよりも3ヶ月程度で学べる知識はその程度が限界です。
このスクールを足掛かりにIT企業へ転職するという方がプログラミングスクールに通う生徒の大半を占めています。
だったら最初からIT企業のエンジニアとして転職できれば早くない?という方。あながち間違いではないと思います。ただ30代を超えるとこの時代でもなかなか採用窓口が狭き門となってしまうのは紛れもない事実です。
それも未経験で採用という条件ではより一層厳しい条件となります。
個人的にはプログラミングスクールで基礎を学ぶ → エンジニアに就職してさらに技術を発展させるというのが一般的かつ、一番今必要とされている生きたプログラミングを学ぶ最適の環境となることは間違いないでしょう。
ただ、企業によってはその企業独自のシステムで他へ出てしまえば全く応用の効かないシステムを扱っているという企業も多数存在します。
上記でも述べたように、自分がなんの言語を習得したいのか、どんなサービスを開発したいのかということをはっきりさせた上で転職活動を行わないと入社後のギャップで一気にモチベーションが下がってしまうということもありますので気をつけましょう。
また、転職の際にはかこに自分がどのようなものを開発してきたかというポートフォリオを見せて欲しいという企業もありますので、やはり未経験では選択できる企業も制限されてしまいます。
それでも最初からエンジニアとしてIT企業に転職したいということであれば「DODA」、「リクナビNEXT」、「ワークポート」など未経験エンジニア採用枠の間口の広い求人サイトを利用してみるのも良いと思います。
4. オススメのプログラミング(学習方法または学習サイト)
プログラミングを学ぶには実際に手を動かしてコーディングをすることが一番の近道です。
本を購入してそれに沿って進めていくことも良いですが、サイトや動画で進めていくほうが途中で息詰まってしまう確率が下がると思います。
あくまで本は動画やサイトで出されるお題に対して解決する参考書、補助の資料として使って進めていくのが良いかもしれません。
私のお勧めはプロゲートがとてもわかりやすく、ゲーム感覚で進められるのでモチベーション低下を防ぐのにもちょうどいいと思います。
上記でお勧めしたRuby on Rails習得であれば少し難しいので予備知識が必要ですが、「Rails tutorial(https://railstutorial.jp/)」を利用してみるのもお勧めです。
WEB制作などに興味がある方なら「start out」を利用してみるのもデザインからコーディングまでより実践的な知識も手に入るので良いのではないでしょうか?
下記お勧めのプログラミング学習サイトです。参考にしてみてください。
progate(https://prog-8.com/)
プログラミングの入り口として学ぶ学習サイトとしてとても有名なサイトです。
ゲーム感覚で楽しむことができ、実際に手を動かしながらプログラミングを学んでいきますので知識も身につきます。
HTMLって何?CSSはどう使うの?というプログラミングに初めて触れる方へプログラミングの全体像を掴むという点では大いに役に立ちます。
有料のサイトもありますが、月々980円と大きな金額ではないですし課金してでも学ぶ価値があります。
ドットインストール(https://dotinstall.com/)
ドットインストールは1本3分ほどの動画を見ながら学習していくサイトです。
多くの動画が無料で見れますのでとてもありがたいですしこれだけでかなりスキルアップできます。
有料会員になれば、動画のコーディングが文字起こしされたり、動画速度の調整もできるのでより効率よく学習できます。
Schoo(https://schoo.jp/)
スクーはプログラミングだけではなく、デザイン、マーケティング、ビジネスなど様々な分野において動画発信をしているサイトです。
演習などはないですが、生放送で受講できるものもあり、タイムリーに質疑応答も可能です。
こちらも無料で多くの動画をみることが可能となっていますが、有料会員になればさらに深掘りした内容の動画を視聴することができるようになります。
STARTOUT(https://startout.work/)
スタートアウトはプログラミング以外にもデザインやブログサイトの設営、WEB事業のスタートアップにあたってなど、多岐にわたって知識を身につけることができます。
また、学習を進めていくと同時にポートフォリオも完成していくというとても実用的なシステムになっています。
内容としては少しハイレベルになっていますのでプロゲートやドットインストールなどある程度学習した上で初めてみることをお勧めします。
画期的なのは実際に依頼を受けて納品するまでの流れを体験しながら学べるという点では他の学習ツールとも大きく違いますし、とても実践的でこの先副業、フリーとして活躍したいという方には強くお勧めします。
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5. まとめ
30代からのプログラミング学習は全く遅くありません。
これからの時代、必ず必要な知識、技術となってくることは間違い無いのですから少しでも早くから学んでおくことに越したことはないはずです。
プログラミング学習で初心者がアプリ開発までできるようになるまでおおよそ300時間を必要とすると言われています。
この時間をどうモチベーションを保って学ぶか。スクールに通うことが一番効率の良い方法ではありますが、学習サイトを活用するなどして独学でもプログラミング学習は十分可能です。
様々な選択肢があるので自分にあった学習方法で楽しく進めてみてください。