現在、女性の起業においても多角的な事業が展開されています。
かつては「美容、健康、育児、アパレル」が、主な分野でした。
既存における女性起業のリーダーシップを取った人を調べると、上記カテゴリが多いようです。
しかし、それも既に過去の話です。
男性も女性も関係なく、様々な分野で女性がリーダーシップを取っています。
これは、多様性が重視される起業の中で、重要なことです。
働き方、社会問題、投資、不動産、医療、人材。
さらにITとして、AI、VR、AR、MR、ビックデータ、クラウドと。
別領域でもどんどん起業されています。
代表的なのはDeNAの南場さんや、Wantedlyの仲さん。
ワークライフバランスの小室さん。
若い人で言えば、高校生起業家としてデビューした椎木里佳さん。
今回は、女性で起業を志す人の挑戦についてまとめてみした。
面白いなと感じた分野が、たくさんあります。
どんなアイデアがあるかも、ピックアップしました。
中でもワクワクした領域とアイデアを、いくつかご紹介させて頂きます。
今回ご紹介する内容は、人によっては重そうに見えるかもしれません。
しかし、取り組み始めはいずれも、小さなところから。
自分が出来る範囲からの取り組みを、少しずつ大きくしていけば良いのです。
実際、今回ピックアップしたみなさんも、最初はほんの小さな活動から始まります。
決して、大きなリスクを背負ったり、無謀なプロジェクトを立ち上げているわけではありません。
気軽に挑戦すべきという前提を持って、目を通してみてください。
少子高齢化問題の解決を狙う事業アイデア。
人口の減少や高齢化を問題視している方は多いのではないでしょうか。
出生率が減り、高齢者が増えれば、慢性的な人材不足になるでしょう。
また、社会保障にお金がかかり、税金もたくさん使う必要があります。
では、どんな事業を行えば、この問題を解決できるでしょう。
まず1つが高齢者が楽しく働ける環境の構築。
労働力の不足を、高齢者の方が生きがいとして補完できるような仕組みの構築です。
どのように取り組むべきか、より議論と実証が必要になります。
しかし、小さい範囲からでも取り組むことで、大きな可能性を持つ事業となるでしょう。
労働力の確保という点では、家で働けるシステムも役立ちます。
これまで子育て等で働きたくても働けなかった人々の労力を分けてもらう。
あくまでも子育てや育児が疎かにならない範囲で活動できる仕組みを事業化する。
そんなソリューションの構築が求められます。
現時点では女性が多く該当しますから、女性の社会進出も合わせて加速するでしょう。
もう1つの解決策としては、仕事の徹底的な効率化です。
AIの活用により、ルーティン的な仕事をすべて自動化する。
日常的に行われている、流れ作業的な仕事をすべて自動化できれば。
その分、空いた労力を生産的な活動に費やせるはずです。
今回お話させて頂いたのは、24歳の女性です。
起業を志す彼女は、しっかりとビジョンを持った上で話をしてくれました。
ちなみに経験も実績も無く、起業自体はじめてとのこと。
一見重そうな問題解決も、彼女のように想いがあれば事業となるでしょう。
貧困の格差問題の解決に繋がる事業アイデア。
社会の構造上、貧困問題が発生するのは仕方がないことです。
そういった現実的というか極端な考え方を持つ人もいるかと思います。
しかし、だからと言って、放置されるべき問題ではありません。
例えば、シングルマザーの貧困問題。
生まれながらに家自体が借金を抱え、貧困に陥っていたとしたら。
人間が平等ではないのは、誰もが知る事実です。
かと言って、放置してみすみす社会の生産性を落とすことは避けたいものです。
一度、貧困のループに陥ってしまえば、脱出するのは並大抵のことではありません。
こうした問題を解決するには、無料でも人生をサポートできる事業が必要です。
例えば、世帯年収が低い人々を対象に人材育成を提供。
企業にあったスキルセットを身に着けてもらい、人材派遣することで収益化。
単純な労働力を提供してもらう代わりに、専門スキルを共有する方法でも良いでしょう。
実際、教育そのものを無償化する方法は、たくさんあります。
実は僕達ALTEAもその1つです。
ALTEAは最終的に月1,000円以下で、WEB開発、英会話、起業を学べる仕組みを目指します。
誰もがオンラインで効率的にスキル習得出来る環境が整えば、後はやるだけです。
多少必死になる必要はありますが、本人の頑張り次第で、貧困から脱出できるでしょう。
今回お話を伺ったのは、29歳女性です。
前職は美容業界で働いていたそうですが、今目を向けるのは貧困解決分野での起業だそうです。
貧困と聞くと発展途上国かと思いますが先進国でも社会問題として存在します。
こうした困っている人々を助けるような起業が、もっと増えていけば良いと思います。
なお、もちろん独立、起業自体はじめての挑戦です。
ダイバーシティ、多様性問題の解決アイデア。
本当に、つくずく多様性が無いのが日本社会です。
これは個人的にも大問題だと思ってまして、日本の将来を危険に晒します。
例えば、シリコンバレーでなぜイノベーションがおきやすいか。
それは、多様な考え方や人種、文化を持つ人々が互いを受け入れ合うからです。
お互いの在り方や視点を受け入れ、混ぜあわせ、新しい思考が生まれる。
だからこそ、革新的な事業が生み出されるのです。
でも、現状の日本はどうかと言えば、多様性は基本排除です。
ルールに従うことが全ての古い文化から抜け出せていません。
自分の経験を重要視し、新しい視点を否定するのです。
企業のブレインストーミングに参加すれば一目瞭然です。
意見を押し付けあうばかりで、誰かの意見を発展させることも苦手です。
というわけで、こうした「異質」を受け入れる場作りが必要です。
解決策としては、そうしたコミュニティを作り、拡大すること。
多様性というものが何なのか、実際に体験し、受け入れる訓練をすること。
今の日本社会に必要なのは、多様性という概念を本質的に理解することかなと。
だからこそ、多様性が当然とする環境作り自体を教える、レクチャーする。
本質的なダイバーシティを受け入れてもらう準備を整える事業が必要です。
ちなみに、今の社会でダイバーシティというと、すぐに女性の雇用に視点が向くようです。
ダイバーシティとは多様性であり、様々な価値観や文化、思考を受け入れることにあります。
決して、女性の社会進出だけに視点を向けるわけではありません。
女性の社会進出に関しては、ダイバーシティの一部であり本質では無いのです。
今回の事業を考えたのは、28歳、もちろん女性です。
彼女は何度か起業は考えていたものの、挑戦ははじめてとのこと。
というより、会社もまだ辞めたわけではなく、副業としてスタートするそうです。
気軽に取り組むスタンスが良いですね。
まず、挑戦してみることが大切です。
デジタルデバイド問題の解決アイデア。
デジタルに対するリテラシーの差で年収が変わる問題です。
女性であっても男性であっても関係なく、大きな差が生まれています。
インターネットが社会の基本インフラである時代。
そのスキルを使いこなせるかどうかで、大きく仕事の仕方が異なります。
最も大きな影響の1つは、仕事の効率化でしょうか。
何かを計算する時に、暗算で計算するか、計算機で計算するかの違いです。
当然ながら後者の方が膨大に、効率よくミスも無く計算が可能になります。
デジタルを使いこなす人とそうでない人では、上記同様の差が生まれるのです。
デジタルへの理解の差は年収にも現れます。
デジタルデバイドを解決するには、分かりやすいレクチャーが必要です。
今従事している仕事に対し、どうデジタルを使えば良いのか。
そして、デジタルを使うことによって、どの程度効率化出来るのか。
分かりやすくデジタルの使い方を設計し、レクチャーする。
そうすることで、従来の何倍もの効率アップが図れるわけです。
デジタルの仕組みを設計し、レクチャーするコンサル事業。
一言で言えば、そう言い表せるでしょうか。
今回話させて頂いた26歳女性は、元々紙媒体のデザイナーだったそうです。
職業柄、デジタルに触れることは多かったこともあると思います。
きっかけは、まったく異なる出会いからだったそうです。
ある時、その女性の先輩が、社内のコミュニケーションに困っていました。
意思疎通をみんなで効率的に行うことは出来ないかと。
そこで、女性は定期的に使っていたITツールを紹介しました。
最初は先輩も使い方に戸惑っていました。
しかし、根気よくレクチャーすると、一気に使えるようになりました。
結果、コミュニケーションが圧倒的に効率化されたのだそうです。
この体験を元に、ITツールやガジェットについて興味を持ち、結果、今回の起業にたどり着きました。
元々仕事の効率化について詳しいわけでは無かったのですが、興味が認識を深めたのです。
今は、デジタル・デバイド問題に興味を持ち、より一般向けのサービスを作りたいとのことでした。
ちょっとした体験から、社会の問題解決に繋がる場合もあります。
待機児童問題の解決アイデア。
今の日本社会において、嫌でも耳に入ってくる問題の1つです。
保育園や保育所に入れない、だからこそ、働きたくても働けない。
そんな中、待機児童問題を解決しようと活動する女性が増えてきました。
今回、ご紹介させて頂く起業も、その1つです。
待機児童問題を解決するには、子供の面倒を「見合う」場が必要です。
幼稚園や保育所に頼らなくても互いに協力しあい、サポートしあう。
昔の村社会のようなコミュニティ化が必要なのです。
しかし、現代社会は地域のコミュニティが希薄です。
突然、あまりよく知らない人に子供を預けたりは出来ません。
近年、ベビーシッターを探すように子供を預ける先を探す発想も増えてきました。
それらは、アプリやウェブサービスのような形で発信されていきます。
他の業種の場合、上記のような時間のシェアは有効でしょう。
ところが、子育ての場合、信頼感が無ければ難しいため、ネットだけで完結しません。
お互いに信頼感が、完全に構築されてないければ成り立たないのです。
こうした状況を改善するために、地域の親御さんを結びつける活動が始まろうとしています。
まず、地域の親御さんを繋げる、コミュニティを作り出します。
コミュニティの中にはアプリがあり、自由に信頼する相手に子供を預け会える仕組みです。
ウェブアプリとコミュニティを併用すれば、子供を預けあえる信頼感も増すかもしれません。
預ける前に、近くのコミュニティに参加し、関係性を深める。
そして、相手とのコミュニケーションが生まれたら、預け先として依頼できる。
個人間の信頼関係構築とインターネットの有用性を活かしたサービスになるでしょう。
女性起業において、待機児童問題は、将来的に実感する人が多いはずです。
もちろん女性だけではなく、男性もそうです。
女性、男性共に、自分の未来と近しい活動は、より、ユーザー視点で取り組めるでしょう。
今回の試みは、アプリを作る必要無く、ブログ等や簡単な仕組みでも可能です。
こうした起業、活動のアイデアを実現する起業家が増えていくと良いですね。
女性の社会進出促進問題の解決アイデア。
女性起業そのものこそが、そもそも社会進出に繋がるのですけどね。
女性の社会進出が進まない状況を、別視点で捉えたのが今回のアイデアです。
これまで女性の社会進出の問題は、制度や文化の問題が多く考えられてきました。
しかし、根本的な問題は、もっと身近な部分にあるという仮説です。
まず、男性の場合、結婚は年齢が高くなっても出来ます。
ところが女性の場合、年齢が上がると対象として見られることが大幅に減少するとのこと。
子供を生みたい人にとっては、より深刻な問題に繋がります。
だからこそ、若い時に焦りが先行し、仕事よりも恋愛に向くケースが多い。
結果、仕事が二の次になり、視点が恋愛や結婚に向く人が増えていく。
そんな状況を改善するアプローチが必要なのではないか。
また、仕事が圧倒的に出来たとしても、極論、結婚しやすいわけではない。
男性は仕事が出来れば人気者になれるが、女性はそうではない一面がある。
だからこそ、特に結婚前、自動的に優先順位が決まってしまう。
男性よりもキャリアや仕事にモチベーションが向かない文化がある。
まず、こうした状況を壊して行かなければならない。
今まで、女性の社会進出に対して、あまり存在しなかった視点です。
確かに友人の話を聞いていても、そんな話題があがったことはありました。
では、どうやって現状の文化を破壊すれば良いのでしょうか。
結婚への不安に対し、必要なのは安心感の創出です。
自分は仕事に集中していても、いつでも結婚できるという状況。
そこで行き着いたのが、一緒にライフプランの設計とサポートをする起業です。
女性の話を親身になって聞き、一緒に人生の計画を立てていく。
相談を受けたら、結婚相手を探し、出会いもセッティングする。
もちろん、仕事そのもののサポートも行います。
ある程度、未来の計画が見えていれば、不安も取り除かれますよね。
いつまでなら自分がキャリアアップに集中出来るかを明確に見据えられます。
解決策は割と明確ですが、男性には気づけ無い視点を教えてもらいました。
そもそも、あまり問題として気づくことができないアイデア領域です。
女性には女性ならではの視点を持った起業が出来るのです。
家庭内暴力の問題の解決。
家庭内の暴力は、基本的に警察に通報できるものです。
ただし、日本国内について考えると、相談できる場所はあっても「しない」のが現状です。
欧米諸国に比べても、実際に通報する率は、そこまで高くありません。
なぜ、暴力を受けても、通報できないのでしょうか。
そこには、身内や親しい間柄では、通報しずらい空気があるのが問題の1つです。
だからこそ、日常的に被害者を孤立させないよう、環境作りをする必要があります。
例えば、日常的に話やすいコミュニティを作り、周囲で相談しやすい環境を作ること。
気軽に話しあえる社会作りをしていくこと。
1人で悩ませないオープンな認識と環境を浸透させていくことが大切です。
コミュニティといえば、待機児童の問題もそうでした。
こうして考えると、日本社会におけるコミュニティの希薄化が進んでいることがポイントです。
隣の人や繋がりの中で、素直にさらけ出せない社会環境が、最も大きな原因と言えるでしょう。
だからこそ社会のコミュニティ育成を1つの事業として取り組もうとするのが今回の試みです。
コンセプトは、昔の「村」のようなネットワークを作ること。
インターネットでコミュニティを作り、パーティー等の開催と参加を促進する。
ただ、それだけだとコミュニティの中で派閥が出来る可能性があります。
コミュニティそのものが、いずらくなってしまったら、本末転倒です。
だからこそ必要なのが、場を制御するファシリテーターです。
一定のルールをコミュニティに儲けるだけでなく、人間関係を上手く促す。
こうした存在がいた上で、1つの文化を作っていく上で成り立つものです。
コミュニティを作り、運営すること自体を、事業にしたのが今回のアイデアです。
収益源は基本的にイベント運営、商品の販売など、多角的なビジネス面を持ちます。
通常、起業というと何か商品を作り、販売することからスタートしますが、今回は逆です。
コミュニティを作ってから、サービスを提供する。
言ってみれば、コミュニティが存在し、ある程度の信頼感があれば、売ることも出来ます。
かつて、村コミュニティでは、個々が商売をしていました。
隣の農家が作った野菜を食べる。
村で家具を作っている職人から何か作ってもらう。
こうした、小さな経済圏が存在していたはずなのです。
村に住む皆が起業家であり、ビジネスマンでした。
環境づくりを小さな範囲から行い、事業をしてマネタイズする。
起業ではなく、環境作りから始めて起業に繋げるのが、今回の試みです。
現代社会において、こうしたリーダーシップを持つ女性が増えると、地域も活性化します。
どんどん、こうした起業が生まれてくると、楽しくなりそうですね。
ワークライフ・インテグレーションの促進。
近年、仕事と生活を両立する、ワークライフバランスという言葉が浸透しはじめました。
ワークライフバランスについてはご存知の方も多いはずです。
女性起業家の方は、特にライフワークバランスに気を使われていますし。
生活と仕事をバランス良く切り分けることで、相乗効果を起こす試み、とでも説明出来るでしょうか。
しかし、ワークライフバランスは現代社会の多様性を受け止める器としては小さすぎるのです。
今は、仕事と生活を、明確に切り分ける時代ではありません。
例えば、職場で子育てをしたり、家で仕事をしたり。
常に仕事と生活が隣合わせになる状況で、社会が動きはじめているからです。
隣り合わせというよりもむしろ、イコールとして考えるべき時代になりつつあります。
こうした時代背景を種として生まれたのが、ワークライフ・インテグレーションです。
ワークライフ・インテグレーションは、生活と仕事を切り分けません。
生活と仕事は、1つの固まりとして考えられます。
具体的な試みとしては、会社に託児所を作ったり。
家で仕事が出来るような柔軟性を、働き方に持たせたり。
会社を家のような存在で居心地が良い空間として作り変えたり。
常に生活と仕事は一緒の存在として考えられるのです。
スマートフォンが普及し、どこでも仕事にも生活にも触れられる状況になりました。
何時から何時まで仕事をすべき、という時代でもありません。
多くの人が、自分のモチベーションが上がる時間に重点的に仕事がしたいと考えています。
生活と仕事を分離することは、逆に今の時代に的確な考え方ではないのです。
そこで、仕事と生活環境を融合し、総合的に居心地の良い環境を作るという試みが生まれました。
家を職場として心地よく、職場を家のように居心地の良い環境に。
もちろん子育てもその場で出来て、生活空間としても最良のオフィスを。
こうして空間設計をコンセプトに掲げて起業を試みるのは、34歳の女性です。
女性は元々ウェブデザイナーでした。
どこでも仕事が出来るスキルを持ちながら、毎日オフィスに通う無駄に違和感を感じていたのです。
そこで独立後、シェアハウスを始めました。
シェアハウスでは、常に仕事がやり取りされているだけでなく、教育も提供されます。
未経験者は一定の家賃負担の増額と同時に、WEB開発スキルを教えてもらえます。
一通りスキルを習得し終わったら、案件を提供し仕事をする側にまわります。
このように、生活の場が学校であり職場でもある空間を作り上げたのです。
結果、新しい教育の形として、人気を獲得することができました。
常にプロが側にいてくれるので、学びの場としても最適だったのです。
共同生活が難しい女性であれば、なかなか勇気がいる試みです。
しかし、人とのコミュニケーションが楽しければワクワクする挑戦となるでしょう。
このように生活の場に起業を入れ込むことも可能です。
起業は自分の家からでも、すぐに始めることが出来ます。
ましてや、シェアハウスであれば、自分の家賃代だってまかなえます。
実際、シェアハウスを立ち上げた女性は、家賃代金を支払うことはありません。
環境を作り提供することで、生活コストを削減したのです。
女性の起業だけではなく、自分の生活コストを低く抑えたい人全体に適応できます。
セキュリティとして不安であれば、女性限定のシェアハウスにしても良いでしょう。
>>まだ取り掛かっていない企業必見!参考にすべきDX(デジタルトランスフォーメーション)の事例11選
地域が消滅し過疎化が進行する問題の解決。
同様のシェアハウスの試みは、地方でも行われていました。
ある古民家を貸し切って、教育、仕事、生活のサイクルを作り出したのは、25歳の女性です。
生活スタイルを、そのまま起業と結びつける人は、増えていますね。
特に、地方のような空き物件過多の状況であれば、なおさらです。
どの地方でも、後継者不足や人口の激減により、コミュニティの将来性が危ぶまれています。
しかし、地方での過疎化は、日本を襲う大きな問題であると同時に、大きなチャンスです。
都内では一軒家を安く借りられるなんてことは、ほぼありません。
どんな物件ても、当然ながら割高です。
ところが地方だと、10人でも住めそうな物件が安価に貸し出されています。
コミュニティを形成する側の人間としては、これほど美味しい状況はありません。
特に、エンジニアやデザイナーのように、リモートでも可能な仕事であればなおさらです。
人材を育成し、仕事をまわし、小さな経済圏を作り上げていく。
こうした試みに関して言えば、都内よりもむしろ地方の方がうってつけです。
生活圏内で上手くコストを下げ、利益を循環させるのもまた起業です。
自分の生活コストが高ければ、自分の生活圏に入れ込む形で起業すると、安くすみます。
上手く、起業を使いこなすことで、より充実した生活を送ることも出来るでしょう。
同時に、地方に人が集まることにより、より地域も活性化します。
都会から仕事を受け、得たお金で地域のコミュニティを循環させる。
立派な社会問題の解決であり、明確なビジョンを持った起業の1つです。
今回の起業において、女性が得たものは数多くありました。
コミュニティ、仲間、経済圏、起業、ライフスタイル。
得たものを挙げていったら、キリがありません。
しかも、その女性は元からリモートの仕事が出来たわけではありません。
ビジョンだけ持って、地方に移住してみてから、何をしようか考えました。
最初は、簡単な事務作業を地方で地元から請け負うことで利益を作りました。
その後、ブログを運営しながらライティングのスキルを習得。
徐々に自分の出来る分野を広げていったのです。
シェアハウスとしての起業なので、家賃や光熱費もかかりません。
圧倒的に低い生活コストの中、徐々に自分のスキルアップが図れたのです。
上手く生活に起業を入れ込んだ例と言えるでしょう。
人材とスキル不足問題の解決。
社会全体において、人材不足は深刻です。
どの業界も、人材がいないと嘆き、事業拡大に支障が出る時代になりました。
スキルセットを持つ人たちは、それこそいずれも引っ張りだこの売り手市場。
専門性のあるスキルが1つあれば、自分で起業して大きく稼ぐことだって出来ます。
何かしらの技術を持つ人にとっては、今ほど起業し易い状況もありません。
問題なのは、むしろ需要が多すぎてスキルが行き届かないことにあります。
どんな人でもキャパシティーの限界は存在します。
需要が圧倒的に多いのであれば、スキルが行き届かないケースが増えるのは当然です。
そこで、今考えるべきは、いかにスキルセットを持つ人材を、シェアしていけるかです。
企業は1人の人材を、自社だけで抱えようとします。
しかし、それでは社会全体が潤わない時代となりました。
例えば、企業に誰か1人抱えていたとして、暇を持て余す時間があったとします。
そんな時、他社に力を貸すことで、社会全体の労働力不足を少しでも補えます。
フリーランスの人も、もちろんそうです。
少しでも空いた時間を使って、仕事をしたい人も多いはずです。
リソースを余すこと無く供給することにより、人材不足は軽減します。
そのためには、副業やプロジェクト単位で人材を集め、仕事をこなす仕組みが必要です。
一社は1つのチーム単位ではなく、社会に存在するプロジェクトごとにチームを編成すべきです。
今は、自社のみの利益に固執して、リソースを持て余すようなことがあってはなりません。
リソースを共有することで、社会全体を盛り上げ、経済の底上げをする必要があります。
そこで生まれたのが、プロジェクト単位でチームを組めるサービスです。
一見、フリーランスのみ集まったSNSに近しいUIで設計されています。
しかし、目的はプロジェクトを作り出し、チームを組んで解決していくこと。
着実に開発は続き、ようやく今、形になりはじめてきました。
こうしたエンジニアを雇い、正面からITに飛び込む女性起業家を少ないです。
その女性は昔からの友人なんですが、まさか、本気IT系で勝負をかけるとは。
現時点では、男性の多い分野ではありますが、どんどん女性も飛び込んで欲しいですね。
個人的にはIT系起業女子は、それだけで新規性を感じさせるブランド力あります。
>>キャリア形成について必要な考え方と構築について|これから求められる5つのスキルとは?
日本が起業後進国問題の解決。
そして、ALTEAです。
実はALTEAにも、ある女性起業を目指す人材が関わっていまして。
彼女は元々マーケティングの仕事をしていました。
アメリカに住んでいたこともあり、英語も堪能。
元々は、僕達の起業家育成プログラムにご参加頂いた方でした。
なお、現在も彼女自信のプロジェクトは継続しています。
今、日本は起業後進国です。
他国だと、起業を目指す人が60%平均にも関わらず、日本は20%前後しかいません。
これは、起業を志さなくても安定的な生活が遅れる日本では、納得の結果です。
反対に貧困地域こそ起業への願望が高く、社会全体が安定している証明でもあるでしょう。
貧困地域は、自分で稼がないと、大した生活が出来ないからですね。
しかし、起業が減れば、直接的に社会は衰退します。
世界中で新しいイノベーションが繰り返される中、事業立ち上げを知る人が減るわけですから。
世界が進化し続けているのに、日本が停止していれば、必然的に凋落します。
だからこそ、より新しいイノベーティブな事業を仕掛ける起業家が必要です。
ALTEAを手伝って頂いている、その女性は、チャレンジ精神が旺盛な女性でした。
英語も堪能で、海外での仕事に怖気づくこともありません。
今後、世界を中心に展開していこうと考えているので、まさにうってつけでした。
彼女に手伝ってもらえるから、よりワクワクする未来を見ることが出来ます。
起業は何も、1人だけで立ち上げることを意味するわけではありません。
私たちのように、複数人で立ち上げ、未来を目指すこともまた、起業の醍醐味です。
もしかしたら、長い旅路の中で、分裂したり、繋がったりするかもしれません。
それでも、こうして挑戦したという事実と経験は身体に刻まれることでしょう。
今まで、起業を推進する試みも、男性が中心に展開されてきました。
今後は起業のアクセラレーションから自分自身の起業まで、女性がいてこそです。
より様々な思考や考えの入り混じった多様性の中で、事業がグロースする方程式を見つける必要があります。
そんな時代、起業家育成そのものにも、女性の存在は必要なのです。
ぜひ、どんどん参入して来てほしいです!
まとめ
女性起業について、色々とまとめて来ました。
確かに、女性の起業と言うと、すぐ思いつくのは「アパレル、美容、健康」ではあります。
しかし、様々なジャンルにおいて、女性の起業はどんどん活躍しているんですね。
起業の間に、男性か女性かなんてことを一切気にする必要はありません。
政府が副業を後押しすることもあり、週末や空き時間に起業しやすくなりました。
起業と言うと、何やら法人化して組織的に大々的に、というイメージがあります。
しかし、自分の可能な範囲でスタートすることもまた起業です。
いきなり大きくやることなく、小さくても徐々にはじめていけば良いのです。
一見、起業にはリスクが多いと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、自分が出来る範囲から小さく始めれば、リスクなんて皆無です。
むしろ、大きなリスクなんて背負おうとしても、そう背負えるものではないのです。
例えば借金したり投資受けたりするにしろ、信用が無ければリスクは負うこともできません。
今、起業はどんどん挑戦しやすくなっています。
女性でも、気軽に空いた時間に挑戦する人も増えています。
むしろ、女性の方がしっかり結果を出していく印象さえあります。
これまで、起業は圧倒的に男性社会でした。
しかし、これからは大きく変わっていくでしょう。
女性ならではの感覚を多様性として武器とし、ぜひ挑戦してみてください。
男性には存在しない視点から、事業を立ち上げてみてください。
女性だからこそ、気がついたり見つけられたりする視点はたくさんあります。
それらは、きっと、大きな優位性となって事業の輪郭を作り上げていくでしょう。